国立国会図書館関西館
国立国会図書館関西館 Kansai-kan of the National Diet Library | |
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関西館 | |
施設情報 | |
専門分野 | 法定納本図書館 |
事業主体 | 国会 |
建物設計 | 陶器二三雄(協同設計者3名) |
延床面積 | 59,311 m2 |
開館 | 2002年(平成14年)10月7日 |
所在地 |
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3 |
位置 | 北緯34度44分36秒 東経135度46分12秒 / 北緯34.74333度 東経135.77000度座標: 北緯34度44分36秒 東経135度46分12秒 / 北緯34.74333度 東経135.77000度 |
ISIL | JP-1000002 |
統計・組織情報 | |
蔵書数 | 14,010,905点(2017年3月末時点) |
貸出数 | 2,413点(2016年度) |
来館者数 | 70,428人(2016年度) |
条例 | 国立国会図書館法 |
館長 | 諏訪康子 |
職員数 | 125 |
公式サイト | 国立国会図書館関西館 |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
国立国会図書館 関西館(こくりつこっかいとしょかん かんさいかん)は、京都府相楽郡精華町にある国立国会図書館。
概要
[編集]国立国会図書館・東京本館の蔵書収容能力が限界に達しつつあるため、高度情報化社会に対応した「電子図書館」の機能をも盛り込み、2002年10月に京都府相楽郡精華町の関西文化学術研究都市に開館した[要出典]。建築家陶器二三雄設計の建物は日本建築学会賞を受賞している[1]。
国立国会図書館は「中央の図書館」および「支部図書館」で構成されている(国立国会図書館法第三条)。「中央の図書館」はふたつあり、ひとつは東京本館、もうひとつがこの関西館である(同法第十六条の二)。したがって、関西館は東京本館の別館や分館というわけではない。
沿革
[編集]年表
[編集]- 1978年11月 - 「近畿圏基本整備計画」の内閣総理大臣決定:関西の自治体や学会、経済界から「第二国立国会図書館」(仮称)の設置要望が高まる。
- 1982年6月 - 国立国会図書館関西プロジェクト調査会が発足[2]。
- 1987年4月 - 同調査会、京阪奈丘陵(後の関西文化学術研究都市)への「第二国立国会図書館」の設置を答申[3]。
- 1987年5月 - 「国立国会図書館第二国立国会図書館(仮称)設立計画本部」が設置される[4]。
- 同年7月 - 同本部「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第一次基本構想」を館長に提出。
- 1991年8月 - 特別顧問会議、「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第二次基本構想」を策定[5]。
- 1994年5月 - 関西館準備室設置。
- 同年12月 - 国立国会図書館建築委員会、関西館の建設を国会に勧告、「国立国会図書館関西館(仮称)建設基本計画概要」を提出。参議院(同月)および衆議院(翌年1月)がこれを了承。
- 1996年8月 - 陶器二三雄の設計が採用される[6]。
- 1998年10月 - 関西館の建設工事が着工される[7]。
- 2002年
- 2013年 - 第2期施設の調査に着手[10]。
- 2014年11月 - 国立国会図書館建築委員会が2019年度竣工とする第2期施設第1段階の建設を勧告。
- 2020年4月10日 新型コロナウイルス感染症の発生と緊急事態宣言の要請を受けて、関西館の休館を決定した。休館期間は令和2年4月11日-5月20日までの予定にしていたが、5月27日に6月3日[11]までになる事になった[12]。
サービス
[編集]国会図書館関西館のサービスは、登録を完了した18歳以上の利用者向けに無料で提供されている[13][14]。利用者は、地階にある総合閲覧室とアジア情報室の二つの閲覧室で閲覧を行うことができる。所蔵している資料の一部約12万点を開架している[14]。
総合閲覧室には、開架式で日本語および欧米語の参考図書、抄録・索引誌、国内の官庁出版物・法令議会資料、図書館情報学資料、主要な雑誌・新聞、全国の電話帳等を配架している[15]。国立国会図書館蔵書検索・申込システムOPAC(NDL-OPAC)を通じて、閉架図書の閲覧請求や蔵書検索が可能である。
一方、アジア情報室には、アジアに関連する日本語および外国語の図書、定期刊行物(雑誌、学術誌)、新聞などを開架式に配架している[15]。また、アジア各国の書誌情報や図書館所蔵、新聞記事名検索データベースを利用できる国立国会図書館蔵書検索・申込システム端末も用意されているが、一部の情報は印刷ができない[16]。
この他、個室の研究室の利用も可能である。館内には、当時の国内最大規模の自動書庫があり、約1700万点の資料を保存している[14]。資料の出し入れは無人搬送車により自動化されている[17]。
遠隔地へのサービスとアジア情報に重点を置いている。特に科学関連や外国雑誌の所蔵に強みをもち、国会図書館デジタルコレクションの実務を担う[18]。国内出版物の国立国会図書館納本冊数は民間出版物の場合、納入義務があるのは1部だが2部目を寄贈した場合は原則として、1部目を東京本館、2部目を関西館に収蔵することとなっている。[19]
館内に付帯する施設
[編集]4階に衆議院共済組合の運営するカフェテリアがある。かつては売店もあったが現在は閉鎖されている[要出典]。
立地
[編集]関西文化学術研究都市の一角に位置し、精華大通りに面している。
交通手段・アクセス
[編集]公共交通機関
[編集]- 片町線 祝園駅・近鉄京都線 新祝園駅から奈良交通バス39・41系統もしくは精華くるりんバス南ルートに乗車、国立国会図書館下車(所要時間約10分)。
- 近鉄けいはんな線 学研奈良登美ヶ丘駅から奈良交通バス41・47・48系統に乗車、国立国会図書館下車(所要時間約15分)。
- 京都駅八条口から京阪バス・奈良交通バス京都けいはんな線に乗車、国立国会図書館下車(平日のみ運行。所要時間約45分)。
車
[編集]- 無料駐車場(約200台)・駐輪場が午前9時半から午後6時まで利用可能。
- 京都方面より:京奈和自動車道→精華学研IC→精華大通りを西へ
- 大阪方面より:国道163号→府道52号(奈良精華線)を北へ
- 奈良方面より:国道24号→国道163号→府道52号(奈良精華線)を北へ
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “2004年各賞受賞者”. www.aij.or.jp. 日本建築学会. 2023年6月16日閲覧。
- ^ 昭和57年6月 国立国会図書館関西プロジェクト調査会を設置|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ 昭和62年4月 関西プロジェクト調査会、新施設を関西文化学術研究都市に設置することを答申|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ 昭和63年8月 「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第一次基本構想」策定|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ 平成3年8月 「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第二次基本構想」策定|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ 平成8年8月 関西館設計競技が行われ、陶器二三雄氏の作品が最優秀作品に決定|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ 平成10年10月 建設工事着工|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ 平成14年3月 概成、引渡式挙行|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ 平成14年9月 資料移転終了|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ “国会図書館関西館 書庫増設向け用地地盤調査 精華 来年度に着手”. 京都新聞. (2012年9月14日)
- ^ 本来は、6月10日までの予定だった。
- ^ 『2020年5月27日 【重要】来館サービスの再開のお知らせ』2020年5月27日、国立国会図書館、2020年5月28日閲覧
- ^ “利用資格(関西館)”. www.ndl.go.jp. 国立国会図書館. 2023年6月16日閲覧。
- ^ a b c “ことし開館20周年を迎えた国立国会図書館 関西館 | 見つける 精華町”. www.town.seika.kyoto.jp. 精華町 (2022年2月). 2023年6月16日閲覧。
- ^ a b “閲覧室案内(関西館)”. www.ndl.go.jp/jp. 国立国会図書館. 2023年6月16日閲覧。
- ^ 電子情報提供サービス|国立国会図書館―National Diet Library
- ^ “マテハン・ナビ│ソリューション│国立国会図書館 殿 関西館”. ダイフク. 2013年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月27日閲覧。
- ^ “関西館 学研都市の「顔」”. 読売新聞. (2018年5月20日)[リンク切れ]
- ^ 国立国会図書館 Q&A
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、国立国会図書館関西館に関するカテゴリがあります。
- 公式ウェブサイト
- 国会図書館デジタルコレクション